見た目が似ていることから、台湾の代表的スイーツ「芋圓」と混同されるケースも少なくありません。しかし、両者の間には「団子のテクスチャー」と「スープの設計思想」において明確な違いが存在します。
台湾の芋圓がさつまいも粉や地瓜粉を用いて「適度な弾力と芋本来の素朴なホクホク感」を残すのに対し、ベトナムのchè khoai dẻoはタピオカ粉(タピオカスターチ)を高比率で使用するため、グミやタピオカパールを思わせる強いコシとツルリとした喉越しが際立ちます。さらに、台湾の芋圓が黒糖シロップや仙草ゼリーと合わされることが多い一方、chè khoai dẻoは濃厚なさつまいもとココナッツミルクのベースに、パンダンリーフ(バイトーイ)の爽やかな香りや練乳のコクを重ねる点に独自のアイデンティティがあります。