「拗(こじ)らせる」とは、物事をスムーズに進まなくさせたり、病状や事態をさらに悪化させて長引かせたりすることを指す動詞です。「拗」という漢字は「ねじれる」「すねる」といった意味を持ち、糸が複雑に絡まり合って簡単にはほどけない状態を表す言葉に由来しています。
古くから使われてきた典型例が「風邪を拗らせる」という表現です。これは、初期の風邪を適切に治療せず無理を重ねた結果、肺炎や重症化を招いて治りにくくなってしまう状態を指します。
一方で、現代におけるネットスラング・流行語としての「こじらせ」は、2011年に出版されたライター・雨宮まみ氏の著書『女子をこじらせて』を契機に爆発的な広がりを見せました。「女性らしさ」に対する違和感や、過剰な自意識・劣等感を抱える状態を「こじらせる」と自己言及したことが共感を呼び、現在では男女問わず性格や対人関係のスタンスを形容する言葉として定着しています。