近年の神社仏閣では、衛生面への配慮から手水舎のあり方が急速にアップデートされました。柄杓を撤去し、竹筒から流れ落ちる流水に直接手をかざすタイプや、自動センサー式で水が出る「柄杓なし手水舎」が全国の主要神社で一般的になっています。
柄杓がない場合の手水作法は以下の通りシンプルです。
- 流れてくる水にまず左手をかざして清める。
- 次に右手をかざして清める。
- 両手または左手で水を受け、口をすすぐ(※施設側が「口すすぎ禁止」と明記している場合は省略)。
- もう一度左手を清め、清潔なハンカチで拭き取る。
また、全国の寺社で定着した「花手水(はなちょうず)」の最新事情にも注目が集まっています。水盤一面に色鮮やかな紫陽花や菊などの生花を浮かべる花手水は、もともと京都の柳谷観音(楊谷寺)などが発祥とされ、現在では季節の風物詩として参拝者の目を楽しませています。
ただし、花手水はお清めの場であると同時に奉納された生花を鑑賞する場でもあるため、「花に直接手を触れて動かす」「撮影に夢中になって参拝導線を塞ぐ」といったトラブルも報告されています。鑑賞や撮影の際も、手水舎本来の神聖さを損なわない節度が求められます。