沢口靖子さんの原点は、1984年に東宝が創立50周年を記念して開催した「第1回 東宝シンデレラオーディション」にあります。応募総数3万1,653人の中からグランプリに輝いた沢口さんは、まさに彗星のごとく芸能界に現れました。
同年に映画『刑事物語3 潮騒の詩』で女優デビューを果たすと、翌1985年にはNHK連続テレビ小説『澪つくし』のヒロイン・かをる役に大抜擢。最高視聴率55.3%を記録する大ヒットとなり、お茶の間の認知度を一気に全国区へと押し上げました。当時のグラビアや映像資料を振り返ると、彫りの深い目鼻立ちと透明感あふれる笑顔は、昭和のアイドル・女優陣の中でも群を抜く存在感を放っています。
その後も、大河ドラマ『独眼竜政宗』での愛姫役や、『さよなら李香蘭』、現代劇『ホテルウーマン』など、ドラマ代表作を次々と更新。1999年には、現在まで続くライフワーク『科捜研の女』(テレビ朝日系)がスタートし、法医研究員・榊マリコ役として25年以上にわたり主演を務めるという金字塔を打ち立てました。