「限界オタク」という言葉がどのような文脈で生まれ、現在のような意味合いへとシフトしていったのか、その歴史的変遷を整理します。
この言葉の元ネタは、2010年代半ばのネット掲示板やSNSに遡ります。初期は「身だしなみに気を配れない」「推しへの執着が度を越して奇声を上げる」「現場で周囲に迷惑をかける」といった、社会的な限界を迎えたオタクを揶揄・自虐するネガティブなスラングとして使われていました。
しかし、VTuberブームや2.5次元舞台、K-POPなどの「推し活」が一般化した2020年代以降、意味の軸足は大きく変化しました。対象の魅力が圧倒的すぎて感情がオーバーフローし、理性が吹き飛ぶ状態を指す「限界化」という動詞スラングが派生。現在では「好きすぎて正常な思考を保てないほど推しに狂っている状態」を肯定的に捉える、ファンダム内の愛され言葉として定着しています。