日本人の約4割を苦しめているとされるスギ花粉症。そして季節を問わず鼻閉や目のかゆみを引き起こすダニアレルギー。これらは体内の免疫システムが特定のアレルゲンを「異物」と過剰認識することから幕を開ける。
体内に侵入した抗原に対し、免疫細胞がアレルギー反応の引き金となるIgE抗体を過剰に産生。これが肥満細胞と結合し、ヒスタミンをはじめとする化学伝達物質を一気に放出する。結果として鼻粘膜の炎症や激しいくしゃみ、鼻水が止まらなくなるのだ。
アレルゲン免疫療法の一種であるこの治療は、舌の裏側にアレルゲン抽出物を一定時間保持して飲み込むことで、過敏に反応する免疫細胞を段階的に再教育する。アレルギー反応を抑える制御性T細胞の働きを活性化させ、抗原が入ってきても暴走しない強靭な免疫バランスを再構築する仕組みだ。