今日、最も甲子園のスピードガン表示を騒然とさせたのは、プロ注目の一年生から躍進を続けるあの右腕だ。マウンド上で見せたギアチェンジは、まさに圧巻の一言だった。
序盤こそ相手打線のしぶとい粘りに苦しみ、ランナーを背負う場面が目立った。しかし、ピンチを迎えるたびにストレートの伸びが増していく。ギアを上げた6回裏、打者の手元で鋭く伸びる直球が外角低めギリギリに決まり、球場表示は「153km/h」を計測。スタンドからはどよめきと歓声が交錯した。
「今日はストライクゾーンの出し入れが完璧だった」と試合後に敵将も脱帽した通り、変化球のキレも冴え渡っていた。スカウト陣のメモを走らせる音がバックネット裏に響く中、ドラフト上位候補としての価値をさらに決定づける完封劇となった。