市場での取引価格において、ヒラマサはブリを大きく凌駕する。時に価格差は2倍から3倍に達することもある。
その理由は、圧倒的な「漁獲量の少なさ」にある。ブリが群れをなして大量に回遊するのに対し、ヒラマサは単独または小規模な群れで行動するため、網で一網打尽にすることが難しい。また、引きが強烈で根に潜る習性があるため、一本釣りでの漁獲が中心となり、どうしてもコストがかさむ。
「平たい体に、王者の風格を持つ」ことから名付けられたヒラマサは、その希少性と扱いづらさから、今もなお高級料亭や鮨店がこぞって奪い合うプレミアムな存在なのだ。