かつて隠すべきプライベートな衣装であったアイテムが、なぜこれほどまでに開かれたファッションの象徴へと変貌したのか。その萌芽は歴史的なアーカイブにも見られるが、決定的なターニングポイントとなったのは近年のクリエイティブな実験だ。歴史的にイヴ・サンローランが提示した挑戦的なフェミニニティの系譜を引き継ぎ、現代のデザイナーたちは構造美としてのストラップやサスペンダーのラインに着目した。
特にパリ・ファッションウィークの会場外で目撃されたスナップは、過熱するブームの熱気を如実に物語っている。オーバーサイズのテーラードジャケットから覗くレザーのベルトストライプ、膝上ラインで視線を引き締める構築的なハーネスデザイン。ファッション業界の最前線で働くスタイリストたちは、単なる下着の露出ではなく「服のシルエットを再構築するためのギア」として再解釈を行っているのだ。