不適切な笑いという症状が広く知られるきっかけとなった背景には、映像メディアの影響も大きい。大ヒットを記録した映画『ジョーカー』では、主人公アーサーがストレスを感じると意図に反して笑い出してしまう痛切な姿が描かれ、世界中に衝撃を与えた。
さらに近年では、Netflixなどの世界的プラットフォームで配信された医療ドキュメンタリーが、心身の難病やメンタルヘルスの複雑な実態をエンターテインメントの枠を超えて伝えている。これまで「変人」「不謹慎な人」として片付けられていた症状が、科学的な知見に基づいて報道されるようになったことで、社会の偏見は少しずつ崩れ始めている。