彼の半生は、決して順風満帆なものではなかった。1988年、人気絶頂期に起こした傷害事件による芸能活動停止。その後も拳銃所持疑惑など、度重なるトラブルや逮捕劇が報じられ、幾度となくメディアから猛バッシングを受けた。
一時は「復帰不可能」とまで言われ、表舞台から姿を消した時期もある。世間の冷ややかな視線と、自身の犯した過ちの重さ。それらすべてを背負いながら、彼は泥をすするような思いで俳優としてのやり直しを図ってきた。
苦難の時期を乗り越えたからこそ手に入れた「人間の弱さや愚かさへの深い理解」が、現在の彼の演技に圧倒的なリアルさと深みを与えているのは皮肉であり、同時に役者としての真骨頂と言える。