日本人が愛してやまない海苔弁当のルーツを辿ると、高度経済成長期の持ち帰り弁当の草創期に行き着く。当時は家庭の余り物や質素な惣菜を詰めるだけだった弁当の枠組みを根底から覆したのが、持ち帰り弁当のパイオニアとして知られる「ほっかほっか亭」の誕生だった。
あたたかいご飯に手頃なおかずを添えて提供するスタイルは、またたく間に全国へと波及した。その後、業界を牽引する「ほっともっと」を展開する株式会社プレナスなどの参入によって、海苔弁当は品質革命の時代へと突入する。現在、激しさを増す中食業界においても、手頃な価格でありながら圧倒的な満足感を提供するこの定番メニューは、依然として売り上げの上位を独占する怪物商品であり続けている。