機能性の追求と並行して、意匠の側面でも大きな地殻変動が起きている。かつて画一的で無機質だった公共建築のあり方を見直し、地域の風土や自然素材を取り入れた優美な空間へと昇華させる試みが各地で結実し始めた。
世界的建築家の隈研吾氏をはじめとするトップクリエイターたちが手掛けたデザインは、木材の温もりや自然光の採光を活かした温かみのあるアプローチが特徴的だ。殺伐としがちな移動の合間に、ふと一息つける安らぎの場を提供する。無機質なコンクリートに覆われた駅構内において、建築家たちの個性が光る設計は、都市の景観に新たな彩りと豊かな情操をもたらしている。