ピエール中野がドラマーとして屋台骨を支える「凛として時雨」は、鋭利なサウンドと変則的なリズムで邦楽ロックの可能性を広げ続けてきた。その圧倒的な打撃力と音響へのこだわりは、バンドの枠を超えてポータブルオーディオ界隈にまで変革をもたらしている。
一方、大森靖子が主宰しプロデュースを手掛けるアイドルグループ「ZOC」は、従来のドグマを打ち破る激しいエモーショナルさで孤高の立ち位置を確立した。オルタナティヴ・ロックのスピリットを注入された楽曲群は、若い世代を中心に熱狂的な支持を集めている。相反するように見えて、既存の枠組みを壊し続ける姿勢において両者は深く通じ合っているのだ。