首元のふくらみは太っただけ?甲状腺の腫れの見分け方と受診目安【徹底解説】

首元のふくらみは太っただけ?甲状腺の腫れの見分け方と受診目安【徹底解説】

首元のふくらみは太っただけ?甲状腺の腫れの見分け方と受診目安【徹底解説】に関する疑問や疑問点を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。

甲状腺の腫れ(甲状腺腫)は、全体が均一に腫れる「びまん性甲状腺腫」と、部分的にしこりができる「結節性甲状腺腫」に大別されます。さらに、炎症性の疾患や腫瘍性病変など原因は多岐にわたり、それぞれ随伴症状や触診時の特徴が大きく異なります。

疾患・病態腫れの特徴・局所所見主な自覚症状・全身兆候臨床現場での留意点・受診緊急度バセドウ病
(甲状腺機能亢進症)甲状腺全体が左右対称に柔らかく腫れる(びまん性)。拍動や血管雑音を伴うことがある。動悸、手指の震え、多汗、異常な食欲亢進にもかかわらず体重減少、イライラ感、眼球突出。20〜40代女性に好発。心房細動などの不整脈や心不全リスクを伴うため早期の薬物療法が必須。橋本病
(慢性甲状腺炎)全体的に硬くゴツゴツと腫れる。表面に弾力性があり、無痛性。喉の圧迫感・詰まり感、強い倦怠感、無気力、寒がり、体重増加、皮膚の乾燥、むくみ。中高年女性の約10〜20%に抗体陽性が見られる。更年期障害やうつ病と誤認されやすいため血液検査が不可欠。亜急性甲状腺炎甲状腺の一部が硬く腫れ、腫れの位置が日によって左右に移動することがある。首を触ると飛び上がるような激痛、耳や顎への放散痛、38度前後の発熱、一過性の動悸。ウイルス感染後(上気道炎後)に多発。痛みが強烈なため咽頭炎や耳鼻科疾患と誤診されやすい。良性甲状腺腫瘍
(濾胞腺腫・腺腫様甲状腺腫等)丸く境界が明瞭なしこり。弾力性があり、触れても痛みはない(結節性)。基本的には無症状。サイズが3〜4cmを超えると嚥下時の違和感や気道圧迫感が出現。結節性病変の8〜9割は良性。超音波検査で定期観察し、急激な増大がないかをフォローする。甲状腺がん
(乳頭がん・未分化がん等)石のように非常に硬く、周囲の組織と癒着して動かないしこり。表面は不整。初期は完全無痛。進行すると嗄声(声のかすれ)、嚥下困難、頸部リンパ節の持続的腫脹。大半を占める乳頭がんは極めて進行が緩徐で予後良好だが、高齢者の未分化がんは急速進行するため鑑別が急務。
中島 亮太
著者

中島 亮太

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