ニューヨークM-1全記録!松本人志「最悪や」騒動と順位・歌ネタの真相

ニューヨークM-1全記録!松本人志「最悪や」騒動と順位・歌ネタの真相

ニューヨークM-1全記録!松本人志「最悪や」騒動と順位・歌ネタの真相の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

ニューヨークの賞レース史において、最大の転換点となったのが2019年のM-1グランプリ決勝です。結成10年目にして悲願の初ファイナリストとなったふたりを待ち受けていたのは、過酷な「笑神籤(えみくじ)」の洗礼でした。1組目として名前を引かれた彼らは、重苦しい緊張感が支配するスタジオで、嶋佐和也が自作の切ないラブソングを歌い上げ、屋敷裕政が的確にツッコミを重ねる「歌ネタ漫才」を繰り広げました。

結果は合計616点で10位(最下位)。しかし、真のドラマは採点発表直後の講評で幕を開けました。審査員の松本人志さんは、低めの採点(82点)の理由について「ツッコミの人が笑いながらツッコミするのがそんなに好きじゃない」と真摯な違和感を口にしました。重鎮からのシビアな指摘に対し、凍りつきかねない極限状態のスタジオで、屋敷さんは間髪を入れずにこう叫びました。

「最悪や!」

司会の今田耕司さんもすかさずツッコミを入れ、スタジオは一気に大爆笑に包まれました。松本さんの権威にひるむことなく、バラエティの文脈へと見事に昇華させたこの一言は、生放送を見ていた数千万人のお笑いファンとテレビマンの心を瞬時に掴みました。単なる最下位の敗者ではなく、「どんな窮地でもスタジオを跳ねさせられる腕のある芸人」としての証明となったのです。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。