物語の発端は、シンガポールのメガバンクやリゾート開発を手がける世界有数の大富豪、レイモンド・フウの急死でした。彼の残した遺産は推計10兆円。誰もが長女ブリジット、長男クリストファー、次男アンドリューの3姉弟の誰かが相続するものと確信していました。しかし、遺言執行人トニーから発表された後継者の名前は、一族の誰も存在すら知らなかった隠し子「ミシェル・フウ」でした。
この前代未聞の遺産相続に目をつけたのが、おなじみの天才詐欺師・ダー子(長澤まさみ)、お人好しのボクちゃん(東出昌大)、百戦錬磨のリチャード(小日向文世)の3人です。ダー子は、街で見かけた身寄りのない内気な少女を「コックリ」と名付け、徹底的なプリンセス教育を施してミシェル・フウ本人に仕立て上げます。
しかし、待ち受けていたのはフウ家の冷酷な3姉弟による激しい排斥と、遺産を狙って世界中から集まった冷徹な詐欺師たちでした。さらに、ダー子に深い恨みを抱く日本のヤクザ・赤星栄介(江口洋介)の影も忍び寄り、事態はダー子の思惑を大きく超えて命がけの騙し合いへと加速していきます。