ここで疑問に思うのが、「16時間断食(オートファジー)は体に良いと言われているのに、なぜ夕食抜きは危険視されるのか?」という点です。細胞内の老廃物を掃除するオートファジーの恩恵を受ける断食と、単なる無計画な夕食抜きには決定的な違いがあります。
成功するファスティングは、「断食時間以外の食事で十分なタンパク質・ビタミン・ミネラルを計画的に補給している」という大前提があります。必要な栄養素を計算した上で空腹時間を作るのと、単に空腹を我慢して夜を抜くだけの生活では、筋肉の維持率と代謝への影響がまるで異なります。
最新の研究では、活動量の多い日中にしっかり栄養を摂り、夜間の消化器官を休める「時間制限食」の有効性が示されています。ただし、それは朝・昼の栄養バランスが完璧に整っている場合に限られ、栄養不足のまま夕食だけを削る手法は、健康を損なうリスクの方が上回るという見解が定着しています。