2015年5月20日にリリースされたインディーズ1stミニアルバム『tamago』。その3曲目に収録されているのが、タイトルそのものズバリの楽曲「おっぱい」です。
当時のインタビューやメディア取材の記録によると、この楽曲は彼女が10代の頃に抱いていた「胸が小さいことへの劣等感」や「成長していく周囲への羨望」、そして「好きな人にありのままの自分を愛してほしい」という切実な想いから生まれたと語られています。過激なタイトルとは裏腹に、アコースティックギターを基調としたノスタルジックなメロディラインと、叙情詩のように繊細な言葉選びが際立つ名バラードです。
センセーショナリズムに頼るのではなく、誰もが一度は経験する思春期の揺らぎや身体感覚のリアルをユーモアと哀愁を交えて紡ぎ出す手法は、後の「貴方解剖純愛歌 〜死ね〜」や「マリーゴールド」へと繋がる彼女の作家性の根幹を象徴しています。