2004年に創刊された『MEN'S KNUCKLE』は、「伊達ワル」「お兄系」「ホスト系」といった独自のメンズファッションジャンルを開拓し、ゼロ年代のストリートカルチャーを牽引しました。しかし、同誌は2022年4月号(2022年2月発売)をもって惜しまれつつも定期刊行を終了し、事実上の休刊となりました。
メンズナックルが休刊に至った主な理由は、メンズファッションのトレンド変化と若者のメディア接触の構造的シフトにあります。2010年代半ば以降、ストリートトレンドはシンプルでクリーンなノームコアや韓国系ファッション、古着ミックスへと移行しました。過剰な装飾性やワイルドさを売りにしたお兄系スタイルは徐々に縮小していきました。
さらに、スマートフォンの普及とSNS(InstagramやTikTok)の台頭により、若者がファッション情報を得る手段が紙の雑誌からインフルエンサーのショート動画へと完全にシフトしたことが決定打となりました。しかし、その独自の言葉選びとカルチャーへの熱狂は、今なお色あせることはありません。