ネット上の考察コミュニティやSNSでは、本作の結末に関して様々な誤解や都市伝説が散見されます。ここで報道・制作資料に基づくファクトチェックを行い、代表的な誤解を解消しておきましょう。
誤解1:「荒地の魔女がおばあちゃん化したのは呪いの跳ね返りである」
サリマンの罠によって魔力を奪われた荒地の魔女は、一気に小さくシワシワの無力なおばあちゃんへと退行します。これはソフィーの呪いが跳ね返ったのではなく、サリマンによって「悪魔との契約と虚飾の若さ・美貌を強制剥奪された」結果です。彼女は魔力によって無理やり若い美女の姿を維持していたため、魔力を失ったことで実年齢相応の老人へ戻ったに過ぎません。
誤解2:「ソフィーの呪いが解けた理由はハウルが魔法で解呪したからである」
劇中においてハウルが魔法陣を敷いてソフィーの呪いを解くシーンは一切存在しません。ハウルが行ったのは「カルシファーとの契約を解くこと」と「ソフィーをありのまま愛すること」でした。ソフィーの呪いが最終的に解けたのは、彼女が過去の時空で少年のハウルと出会い、「未来で待ってて!」と約束を交わし、自らの足でハウルを救う覚悟(自己受容と真実の愛)を固めたことで、自らを縛っていたコンプレックスが完全に消滅したためです。