写真が拡散された直後、ネット掲示板やSNSでは「ペヤング ゴキブリ 捏造 デマ疑惑」が一気に噴き上がりました。当時は飲食店での悪質ないたずら動画や「バイトテロ」が社会問題化していた背景もあり、一部のネットユーザーは「大学生が後から虫をねじ込んで写真を撮った自作自演ではないか」「まるか食品を陥れるための偽装工作だ」と決めつけ、大学生に対する個人攻撃を開始したのです。
疑惑を打ち砕き、動かぬ事実を証明したのは、持ち込まれた現物の科学的鑑定でした。外部の専門検査機関が回収された個体を詳細に分析したところ、以下の決定的な証拠が浮き彫りになりました。
第一に、虫の体内組織から麺を揚げる際に使用される植物油の成分が検出されたことです。さらに、昆虫の体表および内部組織には高温の油で揚げられた際に生じる特有の「熱変性」が明確に確認されました。もし仮に開封後に外部から人為的に虫を入れたのであれば、油で揚げられた痕跡が残ることは物理的にあり得ません。
第二に、麺のウェーブ形状と虫のめり込み具合です。熱処理前の生麺の段階でプレスされ、そのままフライヤーを通らなければ形成されない状態で固定化されていました。これらの客観的証拠を前に、まるか食品側も反論の余地を完全に失いました。2014年12月11日、同社は「製造過程での混入の可能性を否定できない」とする公式発表を行い、捏造疑惑は完全に晴れることとなったのです。