スウェットの歴史を語るうえで、アメリカの老舗スポーツ衣料メーカーであるチャンピオンを避けて通ることはできない。横方向への縮みを防ぐために開発されたリバースウィーブ製法は、誕生から半世紀以上が経過した現在もなお、タフな服作りの象徴として君臨する。洗うほどに風合いを増し、体に馴染んでいく頑強な生地感は、本物志向の愛好家を唸らせてやまない。
一方で、圧倒的なコストパフォーマンスと技術力で市場を席巻するのがユニクロだ。独自開発の立体フード構造や、滑らかな肌触りを追求した裏起毛・ループバック素材は、もはや日常着の基準値を完全に塗り替えた。ヘリテージの重厚感を選ぶか、最新技術による利便性を取るか。両者の激しい切磋琢磨が、市場全体のクオリティを底上げしている。