「430年という数字は、単なる通過点に過ぎません」。そう語る14代目・柴山氏の眼差しは常に先を見つめている。時代が変われば、旅人の足取りも、求めるものも変わる。しかし、遠路はるばる訪れた客を心から温かく迎え入れる「いらっしゃい」の精神だけは、何があっても揺らぐことはない。
歴史とは過去の遺産ではなく、今日という日に紡ぎ足す糸のことだ。かつて松尾芭蕉が句を詠み、十返舎一九が戯作に描き、広重が絵に収めた小さな茶屋。丸子の地に佇むその場所は、今日も香ばしい出汁の匂いを漂わせながら、暖簾の先で新たな旅人を待ち続けている。 (出典: 丁子 屋(Yahoo!ニュース))
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