日本を代表するNHK交響楽団をはじめ、プロのオーケストラや室内楽の現場では、一般的な助数詞とは一味違う現場語が飛び交う。
ステージ上の演奏配置や合奏の打ち合わせにおいて、指導者や奏者は「第1バイオリン、後ろの2プルト(2つの譜面台=4名)」や「弦の編成は16-14-12-10-8」といった専門的な表現を用いる。ここでは個別のアコースティックな楽器そのものの個数(挺)以上に、音の響きを構成する「座」や「席」、あるいは「プルト」という群としての単位が意味を持つ。クラシック音楽の壮大なアンサンブルを支える現場ならではの機能的な言葉選びだ。