いま、若年層を中心に空前の昭和レトロ文化ブームが到来している。デジタルネイティブ世代にとって、洗練されたスタイリッシュなバーや無機質なSNS上の繋がりよりも、物理的な距離が近く温かい人間味に触れられるスナックという空間は、新鮮なワンダーランドとして映るのだ。
ネオン管の柔らかい光、ベロア素材のソファ、そしてどこか哀愁を帯びたフォントの看板。そうしたノスタルジックな世界観に魅了されたZ世代の若者たちが、かつて中高年の独壇場であったドアを叩いている。デジタル疲れを抱えた若者にとって、ママとの何気ない会話や見知らぬ隣客とのデュエットは、至高のデトックス体験となっている。