今年、都市部を中心に蜂の巣の目撃報告が前年比140%以上のペースで跳ね上がっている。その背景にあるのが、近年の暖冬傾向と都市のヒートアイランド現象だ。
気候変動の影響により冬の寒さが和らいだことで、越冬に成功する女王蜂の生存率が大幅に上昇した。4月上旬の段階で、すでに活発に餌を求め、巣作りを始める個体が多数確認されている。都市部の住宅街は風雨をしのげる隙間や軒下が多く、蜂にとってみれば絶好の営巣環境だ。
住宅の構造変化も見逃せない。高密度の住宅街や複雑なベランダ形状は、風が吹き込みにくく、蜂にとって理想的な隠れ家となる。見つけにくさが早期発見の遅れを生み、気づいた時には自力駆除が困難なサイズまで肥大化してしまうケースが後を絶たない。