1999年の『ポケットモンスター 金・銀』で初登場したハリーセンは、当時は「みず・どく」タイプの単一形態として完結していた。同作を開発したゲームフリークは、20年以上もの時を経て、なぜこの不遇とも言える存在にスポットライトを当てたのだろうか。その背景には、既存の生態系を再構築し、過去作のファンに予期せぬ驚きを提供するクリエイティブの執念が存在する。
ヒスイ地方という古代の苛烈な環境を設定することで、ハリーセンは自らの身を守るために毒性を強め、攻撃的な姿へと適応放散を遂げた。原種とヒスイのすがたの決定的な違いは、タイプ構成にも現れている。「あく・どく」という優秀なタイプ耐性を獲得したハリーマンは、バトルシーンにおいても一躍注目を集める存在へと躍り出た。