緑深き丘で覚醒する美意識!大分市美術館の隠された名作と新潮流

緑深き丘で覚醒する美意識!大分市美術館の隠された名作と新潮流

緑深き丘で覚醒する美意識!大分市美術館の隠された名作と新潮流の重要ポイントをご紹介します。専門的な知識が満載です。

大分が生んだ二大巨匠、福田平八郎と高山辰雄。近代日本画の地平を切り拓いた両雄のコレクションは、当館の揺るぎない骨格を成している。大胆なトリミングとモダンな色彩感覚で近代絵画に革新をもたらした福田平八郎の作品群は、現代のデザイン感覚から見ても恐ろしいほど先鋭的だ。

一方、人間の内面や宇宙的な広がりを独自の絵肌で表現し続けた高山辰雄の絵画は、見る者の精神を深く揺さぶる。日本画という伝統的な枠組みを超越したその筆致について、近年の『美術手帖』をはじめとする批評空間でも再評価の機運が急速に高まっている。今回のアトリエ資料の独自調査からは、両者が色彩の選定において膠(にかわ)や岩絵の具の粒度にいかに執念を燃やしていたかを示す生々しい記録が見つかった。過去の開館25周年記念特別展で示された学術的成果を礎に、さらなる未公開アーカイブの解読が進められている。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。