お笑い・バラエティの世界において、志村けんという存在は国境と時代を超えつつある。現在、Netflixなどのグローバル配信プラットフォームを通じて『ザ・ドリフターズ』や過去の名作コントが世界中で視聴可能になり、言語を介さないビジュアルコメディの最高峰として海外のクリエイターからも絶賛を集めている。
テレビ受像機からスマートフォンへとメディアの主役が移り変わっても、彼が編み出した「間」や「リアクション」の文法は色褪せない。三鷹の自宅で孤独に練り上げられた珠玉のギャグが、半世紀近い時を経てなおデジタル空間で新たなファンを獲得し続けている事実は極めて痛快だ。