2003年、彼女の私生活に大きな転機が訪れる。宗教法人「釈尊会」の代表を務めていた小野兼弘氏との電撃結婚である。当時、伝統ある女優と新興宗教の幹部という異色の組み合わせはワイドショーを席巻し、連日メディアが執拗なバッシングと憶測記事を垂れ流した。財産目当てや洗脳疑惑など、根も葉もない噂が飛び交う異様な過熱報道だった。
しかし、実際の関係性は世間が面白おかしく描いた構図とは全く異なっていた。知人の紹介で出会った二人は、互いの孤独や精神的な哲学に深く共鳴し合っていたという。彼女は夫の宗教活動に深く関与することなく、一人の女性としてパートナーを純粋に支え続けた。2007年に小野氏が急逝した際も、巨額の遺産相続を一切放棄し、遺品整理を淡々と済ませて自立した姿勢を貫いた。この潔い身の処し方は、それまでの批判的な空気を一変させ、彼女の芯の強さを世に知らしめることとなった。