再開発によって誕生した複合超高層ビルの最上層に位置するこのレストランは、都市の景観そのものをインテリアの一部として取り込んでいる。当時の汐留シティセンター開発プロジェクトにおいて、ビル最上階という象徴的なロケーションにどのような飲食空間を創出するかは大きな課題であった。
その大役を担ったのが、日本の高級飲食・ファインダイニング業界を牽引してきた外食界の巨星・新川義弘氏率いる株式会社HUGEである。彼らが掲げたコンセプトは、伝統的なフレンチの重厚感と現代的な軽やかさを融合させた革新的なアプローチだった。巨大なガラス窓越しにそびえ立つ東京タワーの光彩と連動する照明デザインは、まさに建築と食の芸術的コラボレーションと言える。
今や汐留シティセンターを代表するランドマークとなったこの場所は、単なるレストランの枠組みを超え、訪れる人々の人生の節目を彩る「舞台」としての機能を果たし続けている。