日本が生んだ至宝、大谷翔平と佐々木朗希。二人のマウンド上の振る舞いは、日米のファンに強烈なデジャヴと未来の予感を与える。大谷翔平が操るスイーパーと強烈なスプリットのコンビネーションは、打者の予測ゾーンを水平・垂直の両軸で極限まで引き裂く。打者が「そこにある」と確信して振り抜いたポイントから、ボール数個分急激にスライドする軌道は、まさに打者の知覚を破壊する近代兵器だ。
一方、佐々木朗希が放つフォークボールは重力を嘲笑うかのようにホームベース手前で急降下する。160キロを超えるストレートと寸分違わぬリリースポイントから放たれるその落差は、打者のバット軌道と交差する瞬間がミリ秒単位しか存在しない。日本野球機構(NPB)での完全試合達成から脈々と続くその圧倒的な奪三振能力は、単なるスピードボールの産物ではなく、人体の限界を科学した洗練された運動連鎖の到達点なのだ。