著名な婦人科医である高尾美穂氏は、自身の診療現場やメディアを通じ、「閉経時期が遅いこと自体は病気ではないが、不正出血との区別が極めて重要」と喚起している。55歳を過ぎて生じる出血が、正常な月経の延長なのか、それとも病変による不正出血なのかを自力で見極めるのは不可能に近いからだ。
日本産科婦人科学会の指針においても、55歳以上で月経様出血が続く女性に対しては、積極的な超音波検査や内膜細胞診などのスクリーニングが推奨されている。周期の変化や出血量、経血の色に違和感を覚えたら、迷わず専門医を訪ねるべきだ。