大谷中学校・高等学校の根底に流れているのは、開祖・親鸞の精神と、学園創設に深く関わった大谷光瑩(大谷派第二十二代門首)の情熱である。真宗大谷派の理念に根ざす仏教系進学校としてのアイデンティティは、決して形式的な儀礼にとどまらない。
生徒たちは日々の学校生活の中で、他者と比較して自己を誇るのではなく、「自らのありのままの姿を見つめ、他者と共に生きる」姿勢を学ぶ。この深い自己内省の習慣が、受験期における極度のプレッシャーを跳ね返す強靭な精神力へと昇華される。学力偏重の進学校が陥りがちな孤立や燃え尽き症候群を防ぎ、互いを高め合う協調的な学年文化が醸成されている点は、同校が誇る無形の財産といえる。