橋田ドラマの代名詞といえば、1シーンにつき原稿用紙数枚分にも及ぶ「長台詞・長回し撮影」です。当時小学生だった宇野なおみは、NGをほとんど出さない驚異的な記憶力と滑舌で制作陣を唸らせました。当時のスタジオ関係者の証言によると、「ベテラン俳優陣が緊張する中、宇野なおみだけが一発OKを連発していた」と語られています。
この並外れた記憶力と知的イメージが、視聴者の間で「かずちゃん=リアル東大生」という都市伝説を生む土壌となりました。さらに、高校生になった宇野なおみが芸能活動をセーブして受験勉強に専念し、難関である早稲田大学文化構想学部に見事合格した報道が出た際、ネット掲示板や知恵袋などで「渡鬼のかずちゃんが名門大に受かった=東大に行ったらしい」という伝言ゲーム的な誤解が定着してしまったのが実情です。
子役時代に過剰な注目を浴びながらも、学問の道をおろそかにせず、名門校合格という確固たる結果を残したプロセスは、芸能界における学業両立の極めて健全な成功モデルといえます。