ネット上の掲示板やSNSでは「保育士は難しすぎて諦めた」「誰でも取れる底辺資格というのは大嘘」といった過激な書き込みが散見されます。しかし、これらの極端な意見には、統計の読み解き不足から生じる大きな誤解が含まれています。
保育士試験には「科目合格免除期間(原則3年間)」が用意されています。1回の受験ですべての科目をパスできなくても、一度6割以上を獲得した科目は、翌期以降の最大5回分の試験で免除されます。つまり、1期目に5科目、2期目に3科目、3期目に残り1科目と合格を積み上げることが可能な仕組みです。
「合格率約20%」という数字は、あくまで「その回の試験で最終実技まで到達・合格した人の数を、その回の総受験者数で割った値」に過ぎません。最初から2〜3回に分けて合格する計画で受験している層が分母に大量に含まれているため、一見すると門戸が極端に狭いかのような錯覚を与えているのが実情です。実質的に複数回受験して最終合格を果たす人の割合は、40%を優に超えると推計されています。