仕組みは至ってシンプルだが、恐ろしいほど邪悪だ。出品された商品の価格は、誰かが入札ボタンを押すたびに「1円」あるいは「15円」といった微々たる金額しか上がらない。カウントダウンタイマーがゼロになれば落札決定だ。一見すると、信じられないほどのバーゲン価格で商品が手に入るように見える。
カラクリは「入札権」の販売にある。参加者は商品を直接買い叩くのではなく、1回の入札ボタンを押す権利を70円から100円程度で購入させられる。つまり、商品の表示価格が1,000円上がった時点で、参加者全体からは数万〜数十万円もの入札手数料がサイト運営者に吸い上げられている計算になるのだ。運営側にとっては、商品がどれだけ安値で競り落とされようと、莫大な入札手数料収入によって確実に巨額の利益が残る仕組みである。