医学的に熱性けいれんは、良性の経過をたどる「単純型」と、慎重な経過観察が必要な「複雑型」の2つに大別されます。複雑型熱性けいれん特徴を理解しておくことで、医師からの説明を冷静に受け止められるようになります。
日本国内の小児における発熱時けいれんの有病率は約7〜10%とされ、欧米諸国(2〜5%)に比べて高い傾向があります。脳神経系が未熟な生後6ヶ月から3歳頃にピークを迎え、急激な体温上昇(38度以上)に伴って発症します。
気になる小児発熱けいれん再発率は、初発後に約30〜35%の割合で2回目の発作を起こすと報告されています。さらに3回以上繰り返す子どもは全体の約10%程度です。再発リスクが高い因子としては、「1歳未満での初発」「家族に熱性けいれんの既往がある」「微熱(38度未満)からの短時間でのけいれん発症」などが挙げられます。
発作を繰り返す小児や、長時間のけいれん歴がある場合には、再発予防としてダイアップ座薬使い方の指導を受けることがあります。一般的には、発熱の初期(37.5〜38.0度前後)に1回目を使用し、発熱が続く場合は8時間後に2回目を挿入することで、約24〜48時間にわたり血中濃度を保ちけいれんを予防します。ただし、全例に予防投与が行われるわけではなく、医師が個別のリスクを総合的に勘案して処方します。