「毎月の返済額が増えるなんて聞いてはいたが、現実になると悪夢だ」。都内に暮らす30代の会社員男性は肩を落とす。5年前に大手都市銀行で組んだ5,000万円の住宅ローン。その大半を占めていた変動金利の適用金利が、相次ぐ利上げによってジワジワと上昇し、いよいよ適用金利の再計算時期を迎えた。
多くの変動金利ローンに設定されている「5年ルール(金利が上がっても5年間は毎月の返済額を維持する仕組み)」や「125%ルール(改定後の返済額は従来の1.25倍を上限とする仕組み)」が、返済負担の激増を一時的に覆い隠しているに過ぎない。元金の減りが極端に遅くなり、将来的に未払い利息が積み上がるリスクに気づいた借り手たちが、固定金利への借り換えや繰り上げ返済へと一斉に動き出している。マイホーム市場の冷却感は免れない。