夜間の豪雨時、外へ出ることがかえって命の危険を招く場合がある。これがいわゆる「垂直避難」の重要性だ。善福寺川の氾濫時、道路は一瞬にして冠水し、マンホールの蓋が外れたり、濁流によって足元が見えなくなったりする。
水深がわずか20センチであっても、勢いのある流れの中では大人が歩行するのも容易ではない。防災無線の「避難指示」が聞こえた時点で外が既に猛烈な雨と冠水に見舞われているなら、無理に避難所へ向かうのではなく、自宅や近隣の強固な建物の2階以上に移動する方が格段に生存率を高める。特に高齢者や幼い子供のいる家庭では、警戒レベル3「高齢者等避難」が発令された段階で、雨が激しくなる前に早めの広域避難を完了させておく判断が求められる。