今や街の居酒屋で生ビールやハイボールを頼めば、500円前後は当たり前の時代になった。そんな中、卓上のタッチパネルに並ぶ「50円」の二文字は、一瞬デフレ全盛期へのタイムスリップかと錯覚させる。だが、これは過去の残り香などではない。計算し尽くされた令和時代の最新ビジネスモデルだ。
利益の出る仕組みは至ってシンプルだが強固だ。ドリンクの超低価格で客足を強力に引き寄せ、名物の鶏料理をはじめとするフードメニューとテーブルチャージで確実に粗利を確保する。さらに、セルフオーダーシステムの導入や徹底したオペレーションの簡素化によって人件費を極限まで圧縮。薄利多売の極致を行くようでいて、実は高い客回転率とリピート率を生み出す高効率な仕掛けが完成している。