行程は沖縄県最長の河川である浦内川から幕を開ける。一般的な観光船が発着する下流部を抜け、上流の軍艦岩を目指してカヤックを漕ぎ進めるか、定期船を利用してトレッキングの起点へ向かう。そこから日本の滝100選にも選ばれている「マリユドゥの滝」、さらに豪快な「カンピレーの滝」までは整備された遊歩道が続くが、本当の試練はその先にある。
カンピレーの滝の上流、カシラシ川との出合から先は完全なバリエーションルートへと変貌する。道標など存在しない。ピンクテープの微かな目印を頼りに、苔むした巨岩をよじ登り、時に胸まで水に浸かりながらの渡渉を幾度も繰り返す。片道約4時間半から5時間、往復で8〜9時間に及ぶ濃密なアドベンチャーツーリズムの領域だ。一歩足を踏み外せば滑落の危険が常に付きまとう。