1990年代後半から2000年代初頭にかけて、さとう珠緒のメディア露出は頂点に達します。フジテレビ系『走れ!しあわせ建設』やテレビ朝日系『スーパーJチャンネル』、そして数々のバラエティ特番で披露された「プンプン(激怒マークを手で作る仕草)」は、流行語レベルの社会現象となりました。
しかし、その裏側で彼女は「作られたキャラクター」と「生身の自分」との乖離に苦しめられることになります。当時のテレビ特番や本人の述懐によると、あのポーズはバラエティ番組のディレクターからの「もっとリアクションを誇張してほしい」という指示に応える中で偶発的に生まれた現場対応策でした。演出を完璧にこなした結果、雑誌の「女が嫌う女性タレントランキング」では2000年代前半に複数回連続で1位を獲得するという強烈なバッシングの標的となりました。
生放送中に共演者から冷酷にいじられた際も、彼女は一切笑顔を崩さず「営業用ぶりっ子」を完遂しました。この鋼のプロ精神こそが、共演した大物司会者や制作プロデューサー陣から長年にわたって重用され続けた最大の理由です。