テレビ中継や街頭演説、国会答弁など、風が吹く屋外や長時間の激務であっても、小泉氏の髪型が乱れた姿を目にすることはほとんどありません。この揺るぎない清潔感の背景には、計算されたフォルム設計が存在します。
最大のポイントは、「おでこ(額)と耳周り、襟足の3点」を完全に露出させている点にあります。心理学や印象評論の領域では、顔の輪郭と眉毛、額をはっきりと見せることで「隠し事がないオープンな姿勢」「誠実さ」を無意識に印象付ける効果が知られています。前髪を下ろしたスタイルに比べて、アップバング(前髪を立ち上げたスタイル)は意志の強さと知性を際立たせる効果を持ちます。
さらに、頭部の骨格を美しく見せる「ひし形シルエット」を維持しているため、どの角度のカメラから撮影されても頭の形が立体的で若々しく映ります。トップに適度なボリュームを持たせつつ、ハチ(頭頂部とサイドの間の出っ張り)を抑えるカット技術が、政治家としての洗練された好感度を支えているのです。