トルコは何大陸?欧州かアジアかボスポラス海峡が分ける境界の謎

トルコは何大陸?欧州かアジアかボスポラス海峡が分ける境界の謎

トルコは何大陸?欧州かアジアかボスポラス海峡が分ける境界の謎の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

トルコに関する地理や文化の情報には、ネット上で根強く流布している誤解がいくつか存在します。検索エンジンや掲示板などで頻繁に見られる代表的な勘違いを精査します。

誤解①:「トルコの首都はイスタンブールである」
これは最も多い初歩的な誤認です。歴史的・経済的な中心都市は確かにイスタンブールですが、トルコの首都はアナトリア内陸部に位置するアンカラです。1923年の共和国建国時、建国の父ムスタファ・ケマル・アタテュルクは、列強の海軍に脅かされやすい海沿いの旧都イスタンブールを離れ、防衛に適したアナトリアの中心都市アンカラを新首都に定めました。

誤解②:「トルコ人はアラブ人で、アラビア語を話している」
中東諸国と一緒に扱われることが多いため混同されがちですが、トルコ人の大半は中央アジアに起源を持つテュルク系民族です。公用語は「トルコ語」であり、言語体系としては日本語やモンゴル語に近い膠着語(ウラル・アルタイ語族系)に分類されます。文字もアラビア文字ではなく、1928年の文字改革以降、アルファベット(ラテン文字)を使用しています。

誤解③:「イスラム法(シャリア)で統治されている厳格な宗教国家である」
人口の9割以上がムスリム(イスラム教徒)ですが、国家体制としては憲法で政教分離を定めた「世俗主義」を標榜しています。近年のエルドアン政権下で宗教的な価値観の復権が進んでいるとはいえ、法体系はスイス民法やイタリア刑法などを模範とした近代法典をベースにしており、近隣の中東産油国のような宗教法支配とは根本的に異なります。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。