愛旅連ビルの歩みを語る上で欠かせないのが、一般社団法人愛知県旅行業協会と愛知県旅館ホテル生活衛生同業組合(愛知県旅館生活衛生同業組合)の存在です。名前に冠された「愛旅連」が示す通り、ここは愛知の旅行・宿泊産業を牽引する両団体の文字通りの“本拠地”でした。
高度経済成長期からバブル期にかけて、国内旅行や社員旅行、修学旅行の需要が爆発的に増加するなか、愛知県内の宿泊施設と旅行業者を結ぶハブとしての役割を担いました。法改正への対応や地域観光のPRキャンペーン、災害時の宿泊調整など、地域社会を支える数々のプロジェクトがこの場所から発信されてきた歴史があります。
業界の諸先輩方が顔を突き合わせて議論を交わした会議室の数々は、愛知の観光史そのものであり、単なる不動産以上の文化的・業界的価値を帯びていました。