ネット上の検索エンジンや掲示板において、「おニャン子クラブ 物故者一覧」といった不穏なキーワードが散見されます。昭和のアイドルグループであるため、ファンの間では「すでに亡くなっているメンバーがいるのではないか」という憶測が独り歩きしている側面があります。
事実関係を精査すると、主要な正規メンバーにおいて若くして死亡したという報道や記録は事実無根のデマです。工藤静香、新田恵利、国生さゆりをはじめとする歴代の顔触れは、それぞれの生活を健やかに営んでいます。
では、なぜ「物故者一覧」という不穏な言説が定着したのでしょうか。背景には以下の2つの客観的事実が混同された結果があります。
- スタッフ・関係者の逝去:『夕やけニャンニャン』を立ち上げ、おニャン子ブームの立役者となったフジテレビの伝説的プロデューサー・石田弘氏や、楽曲を支えた編曲家・ミュージシャンなど、昭和のレジェンド制作陣の訃報が相次いだこと。
- 周辺関係者の訃報の誤認:おニャン子クラブB組に一時在籍し、後に音楽ライターや作詞家として活動した吉見佑子氏が2022年に亡くなられたことなど、周辺の限定的なニュースがネット上で拡大解釈され、あたかも主力メンバーが多数物故しているかのような誤解へと変質したこと。
また、メンバー同士の「不仲説」についてもネット上では尾ひれがついて語られがちです。たしかに、思春期の少女たちが密室的な競争環境に置かれ、ソロデビューの可否などでギクシャクした関係が生じたことは、後年の国生さゆりや新田恵利の特番対談でも率直に認められています。しかし、それは未成熟な少女たちを競争に駆り立てた大人側のマネジメント不全が原因であり、40年近くが経過した現在では、互いの労苦を理解し合う戦友として和解・再会が果たされているのが真実です。