パンフレットの美辞麗句だけでは見えてこない、現場の「空気感」はどうでしょうか。現役生や卒業生からの直接ヒアリング、ならびにキャンパス内の掲示板で語られるリアルな声を抽出しました。
「1〜2年の頃は滋賀県の大津まで通うのが正直しんどかった。JR琵琶湖線の瀬田駅からバスに乗る必要があり、朝のラッシュ時はバス待ちの行列ができるのが恒例の悩みだった」と、通学の厳しさを率直に吐露する声は少なくありません。この通学ハードルこそが、これまで一部の受験生に二の足を踏ませていた主因でした。
その一方で、講義と学生同士の繋がりについては極めて満足度の高い証言が並びます。「ゼミの結束力が異常に強い。教員が一方的に講義するスタイルではなく、学生同士が現代社会の矛盾や格差について本気で討論する。教授も面倒見がよく、夜遅くまで研究室で卒論の相談に乗ってくれた」「瀬田は不便だったが、キャンパス内に余計な誘惑がない分、サークル仲間やゼミ生と食堂に長時間居座って議論したり、地域に出て泊まりがけの調査をする濃密な時間はかけがえのない財産になった」という声が多く聞かれます。
閉鎖的になりがちな地方郊外キャンパスの環境が、結果として学生たちの「泥臭い対話力」を育てる温床として機能していた側面は見逃せません。この良質な文化が深草移転後も引き継がれるかどうかが、今後の重要なチェックポイントとなります。