ディスカウントスーパーラムーを展開する大黒天物産は、岡山県倉敷市に本社を置く東証プライム上場企業です。その強烈な価格競争力は、決して安全基準を犠牲にして成り立っているわけではありません。安さの核心は、製造から小売りまでを一貫して完結させる自社一貫体制(SPAモデル)の徹底にあります。
同社は関西・中国・四国・中部などに独自の巨大物流センターおよび大型食品加工工場を配備し、自社プライベートブランドである「D-PRICE」を中心に、調味料から麺類、ベーカリー、惣菜までを自社工場で大量生産しています。中間マージンを極限まで排除し、原材料の大量一括調達を行うことで、原価を劇的に圧縮しているのが激安の理由と安全性における最大のファクトです。
店舗運営の現場を観察すると、徹底的な人件費・固定費の削り込みが目に入ります。商品は段ボール箱を切り開いただけの状態でパレットごと陳列される「オープンディスプレイ方式」が採用され、店員の品出し作業時間は通常スーパーの数分の一に短縮されています。さらにレジ袋の有料化はもちろん、キャッシュレス決済を限定し現金または自社電子マネー「D-money」を推奨することで、決済手数料の外部流出を徹底阻止しています。厳しい衛生管理基準とHACCP(ハサップ)対応の自社工場を経由しており、法律上の安全基準をクリアした製品のみが店頭に並んでいます。